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Let's learn about Shiromon

白薩摩焼を学ぼう

- What's Shiromon -

白薩摩焼とは?

鹿児島の伝統工芸品の薩摩焼のひとつ。
薩摩焼には、白と黒があり、白もん黒もんと呼ばれている。
白もんは、白生地に金や鉱物を原料にして手描く、錦手技法で絵付けを施したもの。
当初、献上品として、また、武家の調度品として作られてていた。
その後、記念品、贈答品、引出物などとして重宝されていた。

- Shiromon History -

薩摩焼の歴史

      慶長三年1598年、薩摩藩十七代藩主『 島津義弘公 』によって朝鮮半島より陶工を連れ帰ったのが、始まりと言われている鹿児島の伝統工芸品のひとつ。当初薩摩焼は竪野系、龍門司系、苗代川系、西餅田系、平佐系、種子島系と呼ばれる6種類がありました。白薩摩は白もんと呼ばれ、淡い黄色い焼き物に透明の釉薬(ゆうやく)を使い、表面にひびをあしらい、その上から錦手と言われる上絵付けをした純金色絵を手描いたもので、主に壺、香炉、茶道具などです。黒薩摩は黒もんと呼ばれ鉄分の多い陶土を利用しており、釉薬も色味のついたものを利用しています。黒もんは主に焼酎を飲むときに使われる器等です。薩摩焼で現在残っている窯場は、苗代川系、龍門司系、竪野系の3つの窯場です。

- About Toujuseki -

独自ブランド「 陶樹石®️ 」

気軽に楽しんでいただける陶器作品として、2014年に「さつま白もん陶樹石®️」を発表。 焼き物なのに…!陶器だけど…!!と独自の発想から生み出される作品は、どこにもないオンリーワンを楽しめると好評をいただいている。 デザイン形成から、仕上げまで手作業で行なっています。 陶物といえば壺や食器、香炉などが主流ですが…私どもでは、日常的に楽しんでいただきたいとの思いから、白薩摩焼にコーティングを加える事で、 幅広いデザインを可能にした『陶樹石®️』を主に展開しておりますが、2018年より、白薩摩焼の風合いそのままにデザインする『陶生石』の制作販売も開始いたしました。 歴史を感じつつカジュアルにお使いいただける【さつま白もん陶樹石®️】と【さつま白もん陶生石】をぜひ楽しんでいただけましたら幸いです。 講演者の記念品、オリジナルお食い初めセット、御祝品などオリジナルオーダー作品なども数々制作。

- Process -

さつま白もん「 陶樹石®️ 」ができるまで

  • 型取り・形成・乾燥Molding / Forming / Drying

    土を板状に伸ばし形抜き、型作りをし乾燥させます。

  • 研磨を重ね形を調整Polishing and adjusting the shape

    乾燥した生土の研磨を重ね形を調整します。
    生土なので研磨中に割れたり欠けたりしないように気をつけますが…時には、残念な結果になる時もあります

  • 素焼き700°Cで約9時間Baking at 700°C for about 9 hours

    700℃で約9時間焼きます。
    焼き上がり後は乾燥を行い、2日程度で窯を開け取り出します。

  • 釉薬掛け裏取りをするGlazing and backfilling

    透明貫入という釉薬を使用しています。
    釉薬をかけた後に裏や余分な部分を取ります。裏取りをしないと焼いた時に台について取れなくなったり剥げたりします

  • 本焼き1230°Cで約12時間Baking at 1230°C for about 12 hours

    焼き上がりから3日後に窯開けします。

  • 線描きK24の金液で描画Line drawing with K24 gold liquid

    白薩摩焼の生地にK24の金液で線を描いていきます。
    筆の太さは細軸でミリ以下の線も描きます。
    金液は、濃い茶色です。

  • 金線のなかを彩色Coloring in gold wire

    顔料を使って金線の中に色を込めます。
    この時、金線に顔料が被らないように気をつけます。

  • 絵付け焼き800°Cで約6時間Painting and baking at 800°C for about 6 hours

    金線描き、色込めが終わったら仕上げの絵付け焼きです。
    焼き上がり、磨きをかけたら金も綺麗に輝きます。

  • 特殊加工を施す陶樹石®️が完成Ceramic Toujuseki®️ with special processing is completed

    ステップ8で焼き上げた白薩摩焼をベースに様々な小物やアクセサリーに制作加工します。
    白薩摩焼をもっと身近にカジュアルに使って欲しいと願いながら制作しています。